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甘い果実の誘惑 (創世記2章15~17節、3章1~9節)

  • 金子敬
  • 2016年6月3日
  • 読了時間: 2分

選挙が近づくと有権者は「欲望」を試されます。それはもっぱら「お金」「豊かさ」という魅力的な果実であり、その香りはすべての思考を一時停止させます。確かに、選挙後になればそれが「票」を集めるための手段であったのだと知らされ、地団駄を踏むということになりましょう。これらの果実は、常に口には甘く、腹には苦いものなのです。

現・憲法には政教分離が記されていますが、これは為政者側を縛る法であり、国家が宗教活動の自由を侵してはならないと言うことを意味しています。(しばしば、「教会が政治に口出ししてはいけない」と考える人もありますが、これは誤解です。)教会は某宗教団体のように個人の領域に立ち入って一政党への支持を強要することはありませんが、政治に関して成り行き任せという無責任を許容するものでもありません。「教会は国家に対して常に目をそそぎ、このために祈り、神のみむねに反しないかぎりこれに従う。」(1979年バプテスト連盟信仰宣言)とある通りです。

今、為政者によって隠されつつ進められている最大の暴挙は現憲法の改正(改悪)です。それは一言で言えば、「個人」の文字を取り去り、「国家」の文字に置き換えると言う方向性です。個々人の生存権を縮小し、国家に役に立つ「国民」を造ることにあるようです。富める者に都合のよい「富国強兵」「格差社会」の樹立です。選挙には消費税増税を語るのは得策ではないと、甘い香りで有権者を麻痺させ、福祉や膨大な借金解消は後回しです。1000兆円という途方もない借金は国民一人当たり800万円、5人家族なら4000万円です。だれがこれを負担するのか、真剣に考えるなら子々孫々への許されざる罪だと気づくはずです。しかし、現政権は「今さえ豊かなら国民はついて来る」とタカをくくり、「大丈夫、任せなさい」と借金の更なる大盤振る舞いで誘惑するのです。これに従うことは「神のようになれる」との悪に身を委ねることだと気付くことが大切です。

創世記の堕罪物語は、今この時代を生きる私たちに、「あなたはどこにいるのか」(創世記3:9)との鋭い問いを投げかけているのです。

                                  TK生

 
 
 

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