「総会を前にして」 泉清隆
教会総会の2024年度の報告にも記しましたが、 「教会のガバナンスの欠如」という、内容は総会 が開かれていない教会があり、更には主日礼拝も 困難になっているとの報告が連盟総会資料に書か れてありました。結果は教会の集会休止、閉鎖と いうものです。しかしそのような中にも三つの教 会、伝道所が一つの教会として再出発した新潟主 の港教会、また福井教会のように、一人の礼拝者 の礼拝となっても、連盟の協力伝道の支援で教会 の復興がなされた事例もあります。 先日の連盟地域協働委員と理事陪席での福岡地 方連合の総務委員会では、バプテスト教会は教会 の主体性を大切にして、教会自体が祈りつつ話し 合いで事柄を決めていくのですから、無牧師の教 会は伴走という形で支援する事を話し合いまし た。 古賀バプテスト教会は5代目の小脇勇牧師辞任 後は、福岡地方連合、日本バプテスト連盟、九州 バプテスト神学校の支援を受けて、宣教者の派遣 などを受けて、礼拝と諸集会が続けられて、日本 バプテスト連盟から年金受給牧師として派遣され た形で第6代目の金子敬牧師を招聘しました。...
世界バプテスト祈祷週間の祈り 2025年11月30日~ 2025年12月7日
11/30(日)マタイ28・19~20 世界バプテスト祈祷週間のために 「世界バプテスト祈祷週間」への祈りと働きが全国諸教 会・伝道所において祝されますように。ともに神の平和の 実現を願い、希望を持って歩む群れとされますよう祈りま す。 12/1(月)使徒言行録1・8 日本バプテスト連盟から国外に派遣されている働き人 をおぼえて ①インドネシアの野口日宇満宣教師の働 きを覚えて祈ります。ご家族の健康が守られますように。 (去る10月4日に療養中の野口佳奈宣教師が召天され ました。) 12/2(火)Ⅱコリント5・18~20 日本バプテスト連盟から国外に派遣されている働き人 を覚えて ②ルワンダの佐々木和之国際ミッションボラ ンティア(lMV)の働きとその健康が支えられますように。 主の和解の福音に仕えるその働きが遣わされた地にお いて実りとなり、ますます主の必要とされる働きとなること を祈って。 12/3(水)ルカ10・25~37 日本バプテスト連盟の国内伝道の働きのために 国内の協力伝道の働きがさらに豊かに導かれますよ うに。とくに「全国支援・地
「限りある生命」 という祈りの言葉泉清隆
「生命の源である神さま、地上の生命には限りが あることを知りながらも私たちはその現実をしっか りと見つめることができない時があります。そして 私たちも詩人のように、「昼も夜も、私は涙を食物 とする」(詩編42編4節)と嘆き「あなたの神はど こにいるのか」と自分の心に問いかけてしまいます。 今与えられているこの生命、委ねられている一日一 日、今まで受けてきた神さまからの多くの恵みと愛、 私たちを支えてくださっている多くの人々の暖かさ や友情を感謝する心よりも死が私たちをそれらから 引き離すことに恐れを抱いてしまいます。 生命の主である神さま、時には生命は自分のもの であり、その生命をどう生きようと勝手だといった 傲慢な気持ちになったこともありました。自分の思 うようにならず身体が意のままにならず、愛する人 々すら心の不満やいらだちを理解してくれないと嘆 いたこともありました。ふり返ってみると本当に恥 ずかしく思います。あなたを信頼しているつもりだ ったのに、自ら神さまの愛から離れてしまいがちで した。 どうか私の心の奥底にまでもう一度声をかけてく.
「証し」 T.H
私は幼い頃から祖父母の家で、お経を唱えたり、いろ んな所で手を合わせてお祈りをしていました。しかしある 時「何に祈っているのだろう」と疑問と迷いが生じてきま した。それでも祈る気持ちは変わらず手を合わせていま した。聖書を見たこともなかった私が真(まこと)の神を知 るきっかけは友人Kさんの言葉でした。「私はいつ死んで もいい、この世に未練はないから早く天国に行きたい」 「クリスチャンは信じる神様がいるから安心して天国に行 くの」。私はKさんには信じる神がいてその存在を感じて いることに衝撃を受けました。私はKさんの信じる神様の ことを知りたくて教会に行ってみようと思いました。 「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうす れば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。」 マタイによる福音書7章7節 当時、夫は大問題をかかえており、家庭崩壊しそうで 精神的に追いつめられていた私は必死で御言葉に救い を求めていました。そんな矢先、東京の大学に通う息子 に悪性腫瘍ができ、すでに肺に転移していました。癌= 死の恐れは神にすがって祈るしかあ
映画「教えられなかった戦争」 泉清隆
10月30日に映画「教えられなかった戦争・沖縄編~ 阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)・伊江島のたたかい」を見ま した。戦後の1955年から沖縄・伊江島では米軍が銃剣 とブルドーザーで住民の土地を強制的に接収し始めま した。住民運動のリーダーであった阿波根昌鴻さんはク リスチャンで、ガンジーの非暴力思想に強い影響を受 け、非暴力抵抗運動を展開しました。その思想と生涯を 描く記録映画でした。 それぞれの映画のシーンは①沖縄の歴史(琉球王朝 時代~島津藩の支配~明治政府による支配~琉球処 分)②宮古人頭税撤廃闘争/本部杣山事件/謝花昇 と沖縄自由民権運動/本部徴兵拒否運動③阿波根昌 鴻さんの生い立ち(キリスト教の洗礼/南米移民・資本 主義の根本矛盾に気付く)④西田天香・一燈園を訪ね る(生産手段の共有と平等な富の分離の実践を知る) ⑤静岡の興農学園に学ぶ(デンマーク式農民学報散の 建設・運営を一生の仕事と決める)/後輩渡辺進さん の話⑥伊江島でデンマーク式農民学校建設⑦沖縄戦、 スパイ容疑で連行される/投降/[神国日本・鬼畜米 英」思想の逆転⑧デンマー
「聖書に聞くバプテスト」 泉清隆
「いま、バプテストを生きる…バプテストの教会形成の 課題を共に考える」から教えられた事を書き記します。最 初、英国の教会は教会と国家が一体化して、人は生まれ ると幼児洗礼を受けて教会に登録されるものでした。し かしバプテストは自覚的信仰者の集まりを主張し、それ は社会秩序を乱す者として、国外追放の迫害を受けまし た。それはラテン語の聖書だけだったのが英訳されて、み んなが聖書を読むことができて、初代教会の姿にならっ て教会を立てあげようとしたからです。聖書教育10月号 にも片山寛さんが「バプテスト教会の根源は聖書にあり ます」と書いております。その中で「信仰者のバプテス マ」他、根拠は聖書から導き出されたものでした。 自覚的信仰告白ということで、個人の主体性と自由に 基づく信仰を主張したのですが、一方、現実に教会を形 作っていこうとした時に直面したのが、教会員の子ども たちをどのように扱うかと言うことでした。幼児洗礼を授 ける教会は原罪を赦すための恵みの手段としてサクラメ ントsacrament(秘蹟)を考えています。バプテストはバ...
「証し」 M.K
皆さんは、藤井風というアーティストをご存知でしょう か?彼は岡山出身の28歳。7~8年前までは、岡山の実 家で自分のピアノ演奏と歌をYouTubeで配信しており、 その類い稀な演奏と伸びやかな歌声は、直ぐに業界の 人に見出され、コロナ禍にデビュー。多くのファンを獲得 し、今はアメリカの大手レーベルと契約し、ワールドツア ーも行うなど、瞬く間に世界に羽ばたいたアーティストで す。 勿論、私も知ってはいましたが、「なんか、顔もタイプじ ゃないし、喋り方も様子も変で歌も何を言っとるのかわ からん!」と思い、気に留めることもなく、むしろマイナスな イメージを持っていました。 ところがつい最近、彼のnewアルバムのプロモーションも あってか、テレビでよく目にするようになり、新曲のプレマ (愛)という曲を耳にしました。その歌詞を見ると“私は神 そのものだと分からないのか、私は神そのものだ”とあ り、はじめは「どういうこと?自分が神とか何言うてん の?」と反感を抱きながら聴いていたのですが、どうもそ のフレーズが気になり、また、曲はなかなかだったので度...
「襲う試練」 金子政彦
1. キジバトの巣 二月の中旬ごろ、我が家の庭にキジバトが巣を作っ た。小さな巣に、卵が二個。キジバト夫婦は、寒風吹きす さぶ中、昼も夜も交代で座り続け、卵を温めた。 2. ヒナの誕生 そして3/11、ついにヒナが生まれた。小さな声で、ピ...
「マリア福音姉妹会」 泉清隆
The Evangelical Sisterhood of Mary というドイツ、プ ロテスタントのルーテル派の女子修道会があります。20 20年、日本支部での40年近くにわたる活動を終えて、 コロナの最中に本部があるドイツに帰られましたが、今...
「神を賛美する」 泉清隆
詩編102編1節には「苦しむ人の祈り。弱り果て、主の 前に嘆きを注ぎ出すときに。」とあります。新共同訳は「心 くじけて、…貧しい人の祈り」フランシスコ会は「不幸な 者が心挫け、その憂いを主の前に訴える祈り」とありま す。解説にはユダヤ民族が捕囚の哀れな中での個人の...

