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「キジバトさんがやってきた」 金子政彦

  • kogabaptist
  • 5 時間前
  • 読了時間: 3分

1. キジバトさんがやってきた

我が家の狭い庭には、さまざまな鳥がやってくる。

スズメやメジロやヒヨドリ、セキレイ、カササギ(カ

チガラス)、名前がよく分からない渡り鳥…。2月の

中旬ごろ、鳩が一羽、庭にいた。私が近寄っても、

逃げようとしないので、「ひとなつこいなあ」と思

ってみていた。調べると、ハトの中でも「キジバト」

と呼ばれる、群れをつくらない種類のハトというこ

とが分かった。くるんとした目で、とてもかわいい

のだ。「何をしているのかな?」と温かく見守って

いた。

2. キジバトの巣

家族に尋ねると、同様にキジバトを目撃していた。

「なんかくわえとったよ」などという、目撃情報も

寄せられた。「どこかに巣を作ろうとしているのか

な?」と話していた。そんな矢先、2/20頃、私が庭

で作業をしていると、玄関先に植えているレモンの

木にキジバトが入っていくのを見た。近寄って、よ

くよく見ると、私の頭から10センチぐらい上の、す

ぐ手の届くところに、小さな巣があり、キジバトが

ちょこんと座っている。「何もこんなところに作ら

なくても…」と思うほど、人間の生活圏の近いとこ

ろに巣を作っていた。慌てて、キジバトの巣につい

て調べると…、『ハトは、3~4日で巣を作り、2~3

週間ほど托卵してヒナが生まれ、ヒナは2~3週間で

巣立つ』『オスとメスが交代で卵を温め、ヒナにも、

交代で食事を与える』などということが分かった。

発見した我が家の巣には、卵が2つ入っているよう

に見えた。卵の入った巣は、人間が手を出してはい

けない法律があるそうだ。しばらく、観察すること

になった。

3. 雨の日も風の日も

その後、キジバトは、小さな巣に昼も夜も座り続け

ている。卵を温めている。2月から3月にかけて、雪

がちらつく寒い日があった。風の強い日もあった。

自動車のラジオのアンテナが、巣にぶつかりそうに

なることもあった。私が、毎日のぞいて、写真を撮

ったり…、怖い思いもさせた。「もっと、いい場所

に作ればいいのに…」そんな人間の思いはさておい

て、キジバトは、卵を抱いている。

4. 御翼の陰に

寒かったり、怖かったり、危なかったり、大変なこと

が多いなあと思う。さらに、貧弱な巣であること、我

が家は風が強いことを考えると、ヒナが無事に育つ保

証はない。それでも、親鳥は、自分で場所を選び、巣

を作り、子育てをしようとしている。危険や困難がな

いからするのではなく、危険や困難があってもやろう

とする野鳥たち。たくましいなあと思う。そして、小

さな体で、小さな命を必死で守り、育てようとする姿

は、感動である。親鳥の御翼の陰で、育まれようとし

ている小さな命。この結末が、どうなるのか、キジバ

ト自身にも分からないだろうし、私にも分からない。

しかし、小さなキジバトの、勇敢な行動に、私自身、

目が離せない。『神は羽をもってあなたを覆い 翼の下

にかばってくださる』 (詩編91:4) キジバトの行動

を見ながら、神さまの愛に思いを馳せている。

 
 
 

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