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「共に生きるはシャローム」 内山賢次

  • kogabaptist
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

「小学校に侵入/教職員5人けが/教室に突然男/学

校『想定外』/学校の安全どう守る」の見出しである。5

月8日午前、東京都立川市の小学校で女児の母親が学

校側との話し合いがまとまらず、知人の男に連絡した後

に、男二人が児童が授業中の教室を訪れ教員らを殴っ

たという記事である。関係者からは学校内の防犯体制

の強化、施錠、来校者管理、名札着用、不審者侵入対応

訓練、防護盾、警備員配置、インターホン設置という安全

管理と子どものケアなどの課題と提案が恒例のように

発せられている。☆教会においても“想定されていないこ

とを想定”した安全管理体制に関して再点検と対処を進

めていくことは重要である。☆がしかし、暴力行為は論外

であるが、何か腑に落ちていないことがある。母親は何

を相談していたのだろうか。その時の相談室の光景が全

く見えてこないことだ。大阪池田小学校事件以後、安全

管理に関してハード面とソフト面は教職員、児童生徒学

生も含めて、教育界では改善されてきたことは確かであ

る。でも、何かが足りないと感じているがそれはいったい

何だろうか。現場はハード面の徹底的な改善、危機管理

意識の学びも実践をし、カウンセリング体制も機能して

いる。でもこれでいいのだろうかと疑問を抱く。☆「この

母親は子ども同士のトラブルへの対応に十分な納得を

していなかった。分かってくれないもどかしさ、堂々巡りの

いきさつ説明に神経が逆立つ。フロントの担任の言動に

苛立つ。不満が積もりに積もる。彼女は相談する友人は

いなかった。孤立していた。より強い男手に頼ることを発

作的に思いついたのだろう。彼女の思いはひとつ、家(う

ち)の子どもは正しい、間違ってはいないと。家の子を追

い詰めた者に問い糺したい、なぜ担任は本人に会わせ

てくれないのか、直接聞いてみたい要求がマグマとなり、

力のある仲間へバイアスをかけて伝えたのだろう。仲間

はいたが、繋がりがない助けのない孤立状態であった。

親にも相談はするもののあんたの育て方が悪いの一言

で片づけられたのかもしれない。誰もわかってくれない、

わたしの苦しみを」。☆と想像をしてみると、地域にある

教会の現在地にたどり着いた。イエスはどう行動される

だろうかと。思いのたけを吐き出すたまり場、しゃべり場、

共感しあう場、平たく言えば道で挨拶を交わす風土、え

がおで返すアトモスフィア《空気・雰囲気》が漂う地域社

会の存在である。☆人間が住んでいる限り、心身がより

豊かになることを誰しもが願っている。ゴミ出し日に周辺

を片づけている住人がいる。登校中の子どもにおはよう

と声をかけ、ランドセル姿を見守るまち。日傘の下のお顔

に向かって行ってらっしゃい、行ってきますと交わすことば

がある。

☆さりげないことばは胸の中がホカホカする。自分がそうだ

とすれば相手もホカホカを感じる。それが双方を尊重する繋

がりに変わる。この生き方、スタンスの地域はどこにでも生ま

れる。☆これが共に生きるという社会の始まりである。そこに

は暴力は生まれない。他者を尊重し合う人間の尊厳がある

まちが育っていく。☆ヘブライ語ではシャロームという挨拶が

ある。イエスは村々で出会った人にシャロームから対話を始

めている。おはようと訳出されているが本来は喜びましょうと

言う意味だ。アンパンマンの作者やなせたかしは「人生は喜

ばせごっこ」と集約している。“喜ばせ合う”まちには平和“シ

ャローム”がある。

 
 
 

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