「たゆまず善いことを」(2020.07.26)

かつて、民主党政権になってからの鳩山首相が施 政方針演説で引用した、マハトマ・ガンジーが主張 した「七つの社会悪」は、「原則無き政治」「労働無 き富」「良心無き快楽」「人格無き教育」「道徳無き 商業」「人間性無き科学」「犠牲無き信仰」です。 別訳のものとして、社会的罪（Seven Social Sins） の内容

1.理念なき政治 Politics without Principle

2.労働なき富 Wealth without Work

3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience

4.人格なき学識 Knowledge without Character

5.道徳なき商業 Commerce without Morality

6.人間性なき科学 Science without Humanity

7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice

これは１９２５年、当時５６歳のガンジーが、「青 年インド」という新聞に「社会をむしばむ七つの社 会悪」というタイトルで寄稿した記事で取り上げら れて、ニューデリーのガンジー記念公園には、その 内容を刻んだ記念碑があります。 2011年5月23日に京都大学原子炉実験所助教であ る小出裕章氏が参議院行政監視委員会にて原発に関 わるさまざまなことを批判する一連の発言で「『道 徳なき商業』。これは多分、東京電力始めとする電 力会社に私は当てはまると思います。そして『人間 性なき科学』と。これは私も含めたアカデミズムの 世界がこれまで原子力に丸ごと加担してきたと、い うことを私はこれで問いたいと思います」と語られ ました。 私たちは「犠牲無き信仰」「献身無き信仰」の問 題性から、自分中心の信仰ではなく、共に生きる、 生かされる信仰が テサロニケの信徒への手紙２の ３章１３節の「たゆまず善いことをしなさい」の内 容ではないかと思います。

＊関連項目として2019 年2月3日