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「祈り」 泉清隆

3年前の今日12月4日は中村哲さんが糾弾に倒

れ、同行していた運転手、警備員の方5人と共に召

された日です。

中村哲さんは西南学院中学校で学ばれました。そ

の時の教頭は水田政義さんでした。

水田政義さんは福岡有田教会の会員でした。19

79年、私の前任地の野方教会が設立される時、R.

H.カルペッパー宣教師から「水田さん、新しく始

まる伝道所のために協力してください」と頼まれて

おられましたが、会堂が立ち、伝道が開始される5

か月前に病のために召されました。その後、お連れ

合いの水田ミサさんから、政義さんが会堂建築のた

めの土地を求めて熱心に祈り、教会の土地が決定し

たときにはとても喜んで自転車で現地を見に行かれ

たことを聞きました。そのことに限らず、教会、そ

して西南学院でたくさんのお働きをされたことを知

りました。

先週、西南学院中学校で中村哲さんと同級生であ

ったという知り合いから、当時、教頭であった水田

政義さんのことを聞きました。当時は1クラス55

人で3クラスそして3学年で495人の全校生徒で

した。水田政義さんは、時間があれば、その生徒た

ちの名簿を広げて一人ひとりの名前を挙げて祈って

おられたということでした。

中村哲さんは西南学院中学に入学されたことによ

り香住ヶ丘バプテスト教会に通われ、藤井健児牧師

の導きを受けてイエス・キリストを信じて、F.M.

ホートン宣教師によりバプテスマ(洗礼)を受けられ

ました。1973年に九州大学医学部を卒業した後

に、水田政義教頭の家に挨拶に来られたそうです。

アフガニスタンにおいて平和のための働きを進め

るペシャワール会を始められた中村哲さんの歩みに

影響を与えた中に、ミッションスクール西南学院、

そしてひとりの教師の祈りがあった事を知らされま

した。


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