top of page

「沖縄との出会い」

  • 泉美智子
  • 2019年7月25日
  • 読了時間: 3分

~知らなかった沖縄・知ろうとしなかった沖縄~ 今回、女性連合の第12回6・23「沖縄(命どぅ 宝の日)」学習ツアーに古賀教会から3名で参加す ることができ感謝でした。私たちは同じ日本なのに、 沖縄のことをどれほど知っているでしょうか。 今から15年前、沖縄で「アジアバプテスト女性 連合大会」が開催され私は参加しましたが、その時 はまだ「沖縄の歴史と現状」についてはほとんど関 心がなく知りませんでした。その頃、日本バプテス ト連盟全国拠点伝道として沖縄に「那覇新都心伝道 所(現・教会)」が建てられ、「沖縄について学ぶ」 機会が度々与えられ、もう一度沖縄を訪ねたいと思 い、10年ほど前、同じ思いを持つ教会のメンバー と一緒に訪ねました。 実際沖縄地上戦の戦跡に身を置いたときに、あま りの悲惨・残酷・狂気に心が震え絶句しました。「ど うしてこんなことが…。」と頭の中が混乱している ときにさらに「あなたがたはいつまで沖縄を犠牲に し捨て石にしたら気がすむのですか」と、沖縄の牧 師がまっすぐに厳しい目を私(たち)に向けられたと き「えっ、どういうこと?」と思いました。厳しい 沖縄の地上戦・今の現状は分かったけれど、「それ が私と(直接に)何の関係があるの?」と、まだその くらいの認識だった私(たち)に、約4百年前琉球王 国を薩摩が侵略征服したことから、日本がいかにこ れまで沖縄を犠牲にしてきたか、裏切ってきたかの 沖縄の歴史を語ってくださいました。「侵略征服し てから以後270年間に亘る支配と収奪。明治の琉 球処分。沖縄県として日本の領土に組み込まれ皇民 化政策が実施。15年戦争末期に起こった日米最大 の戦闘である沖縄戦。沖縄は国体(天皇制)護持のた めに時間稼ぎの捨て石とされた。住民を巻き込んだ 地上戦で住民の4分の1が犠牲になった。それはま さに地獄そのものだった。敗戦後、日本は日米安全 保障条約において、米軍に対し基地提供の義務を負 い、またしても沖縄を切り捨て、銃剣とブルトーザ ーによる土地強制接収により、現在、在日米軍基地 専有面積の75%が沖縄に集中することになった実 態がある。沖縄は27年間の米軍事植民地時代にさ まざまな苦しみを負わされ、その中には「由美子ち ゃん事件」(6歳の幼稚園児が米兵により暴行殺害 される)という痛ましいことも起きている。1972年、 沖縄が日本に返還されるが、これも沖縄のために返 還されたわけではなく、日本も米国も自国のために 返還を決定した。日本の(平和)憲法のもと復帰を期 待していた沖縄はまたしても裏切られ、復帰後も変 わらない米軍基地の重圧と事件、事故により生活が 常に脅威にさらされている状態である」。まさに目 からうろこでした。「知らなかった」というしかあ りませんでした。

「これは単なる政治の問題ではない。人間の問題です。 人間を人間として尊ぶことができない我々の罪性と深 く関わっています。」とその牧師の著書にありました。 私は「沖縄は私とは関係ない」は「イエスの十字架 は私とは関係ない」に通じるように思えてなりません。 沖縄を祈り、沖縄と連帯するということはまた、自分 の身のまわりにある人間疎外の問題を自分自身に問う ていくことでもないかと今頃思います。 今回は、共に参加した皆さんとともに、現地で見聞 き体験したこと感じたことなどを分かち合い共有でき たことがいちばんの喜びでした。お祈りを感謝します。

                               泉美智子姉

 
 
 

Comments


Featured Posts
Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
 古賀バプテスト教会

811-3111

古賀市花見南2丁目27-45

​Telephone / Fax : ​092-942-2614

              

HP:URL   http://kogabaptist.wix.com/kogabaptist  


HP内聖書:日本聖書協会 新共同訳使用 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会 Executive Committee of The Common Bible Translation/(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

お問い合わせ

送信ありがとうございました

bottom of page