「体は誰のためにあるのか!」
- 木村憲子
- 2020年2月18日
- 読了時間: 2分
新聞を見て、これは何?と思わされた記事です。 遺伝子を編集されて生まれる赤ちゃんは、フィクシ ョンの世界で「デザイナーベビー」としてたびたび 描かれてきました。近年、ゲノム編集技術が進歩し、 現実を帯びつつあります。身体能力や知識知能の強 化だけでなく、遺伝病を防げるかもしれません。と はいえ、問題点も多く、できたとしても許容される ものでしょうか。昨年厚生労働省の専門委員会で議 論されてきました。きっかけは2018年秋、香港での 国際会議で中国人の研究者が、ゲノム編集した受精 卵から双子が生まれた、と発表しました。世界初と されるデザイナーベビーの試みに懸念や批判が相次 ぎました。ゲノムとは細胞の中にあるすべての遺伝 情報のことです。「生きものの設計図」とも言われ、 ゲノムのわずかな違いが体つきの違いにあらわれる こともあります。(…人間の編集は許されるのか… 朝日新聞2020年1月11日より) たとえ医療技術にしてもこうした命を生み出す分 野は神さまの領域ではと思いますので、人が手を入 れること自体とても恐ろしい気がしました。 「神である主は、土の塵で人を形づくり、その鼻に 命の息を吹き込まれた。人はこうして生きるものと なった。」(創世記2章7節 聖書協会訳) わたしたちに命があり、生かされている体は、実 はわたしたち自身のものではないと、聖書に記され ています。「あなたがたの体は、神からいただいた 聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはも はや自分自身のものではないのです。あなたがたは、 代価を払って(イエスさまが私たちの罪を負って十 字架に架かられたこと)買い取られたのです。だか ら、自分の体で神の栄光を現しなさい。」コリント の信徒への手紙一6章19~20節 私たちの体は聖霊が住まわれるとは、それは助け 主として力を与えられたのですからどんなに力強い 支えとなるでしょう。神は私たちを愛しておられる のですから、わたしたちは、自分の体を神さまに喜 ばれる他のために益となるよう用いることが求めら れています。 まさに昨年の12月4日に銃弾で倒れられた故中村 哲医師のこと思い起こされます。それはアフガンの 人々が生きていけるよう現地でさまざま働きを36 年という長きにわたって成されたことが言えるので はないでしょうか。それこそがすなわち、神の栄光 を現すことになるのです。
木村憲子姉
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