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「コロナ危機」について(2020.0712)

  • 金子純雄
  • 2020年8月4日
  • 読了時間: 2分

新型コロナウイルスの勢いは留まること知らず、 6月末の発表によれば世界全体で1千万人が罹患 し、死者も50万人を超したとのこと。我が国では人 数的には抑えられていますが、異常事態宣言解除後、 最盛期にも及ぶ勢いでクラスター(集団感染)が首都 圏だけでなく、これまで僅少だった地方でも広がっ ています。教会での礼拝や祈祷会、教会学校は再開 されましたが、環境整備は勿論、マスク着用や所謂、 「三蜜」励行等、緊張を伴う姿勢が強く訴えられ、 励行されています。 この世界規模の新型コロナの猛威に対して「コロ ナ禍」という言葉が多用され、私も何気なく使って いましたが、日本バプテスト連盟宣教研究所所長の 朴思郁先生が「宣研ニュース」の巻頭言の中で「『コ ロナ禍』という用語は、宿命論的な世界観から自然 現象を受け止めている概念だと思う」と指摘し、そ の正体や原因が未だ不明ながら「関係者たちの間で は、経済発展のもとに行われた森林破壊によってコ ウモリ集団の棲息地が失われたことに起因する疾病 として、私たちが連帯的責任をもって立ち向かうこ とが求められているという意味で『コロナ危機』と いうのが妥当であろう」と指摘された文章に接し、 大切なことに気付かされました。 「危機」という言葉で思い起こしたのは「危機神 学」ということです。「恵みによってのみ」という 宗教改革の精神から離れて自然主義的、あるいは人 間中心的な傾向が強くみられるようになった19世 紀の教会の神学的傾向や信仰姿勢に対して、徹底的 に神の言葉とその恵みに立ち返るべきことを強く主 張したもので、「新正統主義神学」、「弁証法神学」 とも呼ばれています。代表的な神学者としてカール バルトの名は余りにも有名です。

コロナ危機だけではありません。近年、多発する災 害で多くの人命や家財が損なわれている事実の背後に 潜む、進歩発展の名のもとに地球を我が物顔に支配し、 環境破壊をものともしない人間の強欲が招いている世 界的危機は決して他人事ではありません。地球も人間 も絶滅の危機に直面しているというのはブラック・ジ ョークでしょうか。 しかし「危機」は、危険なだけではなく「再生」と 「共生」の希望を秘めています。その機会をこそ尋ね 求めて行きたいと願わずにはおれません。

 
 
 

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