「今も生きておられるイエス・キリスト」 泉清隆
GOGO(ゴゴ)94歳の小学生」という映画がありました。ゴゴというのは、ケニアのカレンジン語で、おばあちゃんという意味です。主人公はプリシラ・ステナイという94歳の助産師です。若くして結婚し、32歳で未亡人となりますが、3人の子どもがいました。この3人の子どもから22人の孫と52人のひ孫が生まれるのです。ところがある日のこと、学齢期のひ孫たちが小学校に通っていないということを知ったゴゴは、たいへん悲しむのです。というのは自分も幼い頃、小学校に通っていなかったからです。牛の世話をする人が要るという理由で彼女の両親は彼女を小学校に行かせませんでした。その結果読み書きができないまま、90歳を越えたのです。それは本当に不便不自由極まりないことでした。そこで一念発起した彼女は、6人のひ孫とともに自らも小学生としてやり直すことにしまのした。他の生徒たちと同じように寄宿舎で寝起きします。先生たちは全員自分が産婆としてとりあげた人ばかりです。片目は完全失明し、もう片方の目も見えづらく、そして耳も遠いのですが、一生懸命勉強に励み、とうとう卒業試験にこぎ着けるまでのドキュメンタリー映画です。
ところでゴゴさんは、どうしてそんな苦労をして勉強を取り組もうとがんばったのでしょうか。それはどうしても読みたい本があったからです。聖書です。彼女はクリスチャンです。単純にイエス・キリストを信じています。しかし人に読んでもらわない限り、自分で聖書の内容は知ることはできません。聖書を通して、自分の造り主の心に触れたい、もっともっとイエス・キリストのことを知りたいという一心で、彼女は言葉を学ぼうとしました。
十字架の死よりよみがえられ、復活されて今も生きておられるイエス・キリストの物語を私たちも共に歩みたいと思います。
イースターおめでとうございます。
https://www.gogo-movie.jp/より。
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