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 「教会とCOVID-19」   内山賢次

2020年度の計画と予算を承認し歩み始めた矢先にCOVID-19が拡大し日本でもワクチン接種が始まったこのコロナ危機下で新しい教会形成が求められた。総会で計画案と予算案を承認した責任はずしりと重い。無会衆礼拝を選択した古賀教会はのYouTube限定配信を始めたが、ネット環境が整わない方々に生配信後に礼拝DVDを数名の教会員に牧師が中心となって配達した。がしかし、生配信はトラブルがつきものとなった。すべての方々と場所は違っても時を同じく礼拝を捧げることに課題が見えてきた。土曜日に礼拝を収録し午後にDVDを役員も加わり希望者に届ける形式に変更した。多くの会員のPCには日曜日の8時に本日の礼拝が届けられた。こうして礼拝に与り、会堂での礼拝再開は2021年3月7日であった。☆「まきばのひつじ」(昼食会の機会やおしゃべりに花を咲かす機会も少ないが、このような時にみなさんのアレコレを知ることを目的とした不定期発行)で相互の生活、考えの一端が見え隠れしていたが再開された教会学校で「土曜日に役員さんから届けて頂いた礼拝DVDは明日を待たずにすぐに開いて」いたことは驚いた。また複数回、礼拝に与っていたことは役員会の想定外であった。海岸から近い古賀教会は海風の浸食で見えない部分の腐食を発見し無会衆礼拝期間の2月に会堂の屋根、十字架、牧師館外階段等の修復工事を行った。☆壮年会は昼食時のコーヒー喫茶などで総会で約束した果実を生み出していたが、COVID-19の下で神学校支援の目標額をどのように達成するか知恵を出し合い、女性会バザーとは違うスペックでバザーを始めた。見事に当たった。一方、恒例の塗装作業、親睦会も中断した。例年の月例会では「バプテスト誌」から会員発題がされ相互交流を行っていたが休眠状態である。テントから立ち上がり、「からだのうちでより弱いと思われる肢体の存在することが、かけがえのないこと」(第一コリント12:22/岩波訳)だと今か今かと「風」を待っている。☆COVID-19はPCR検査、ワクチンの開発と接種の実施が行われ安心感が生まれ現在は治療薬の開発に期待が注がれている。

がCOVID-19が終息された時、会堂で共に礼拝する体制が整ったとは言い切れない。病床の方、施設におられる方、障がいの方、介護中の方、遠方の方などが共に与る礼拝を形づくっていかなければならない。主の晩餐の信仰理解も同様であろう。☆2020年春から日常のライフスタイルは明らかに変わった。地球規模で生活様式をはじめ労働スタイル、学校生活、経営形態などが変わった。誰もが変えることについては勇気を持ち、変えることのできないものは飲み込んで普通の生活をしている。そして教会人は不変と可変を峻別する知恵を頂いているという「信」がある。ウチソトに開かれた教会の生き方が問われている。

(「福岡地方連合壮年会通信2号」寄稿に加筆   

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