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「旧くて新しい大事な律法」 木村憲子

★私たちの日本には「日本国憲法」という国の最高法規が定められています。これは、国の決まりでの中で最も大切なものです。★日本が連合国に降伏し敗戦後、これまでの大日本帝国憲法(明治憲法)において主権は国民にではなく天皇にあったため、明治憲法の改正が必要となりました。★1945年GHQ(連合国最高司令部)は新しい民主的な憲法を起草し、日本政府も承認しました。★その憲法は1946年11月3日に公布、翌年5月3日に施行されました。★その中で基本三原則があります。

1、国民主権(国の政治のあり方を最終的に決めるのは国民である)2、「基本的人権の尊重」(人間が生まれながらにしてもつ、侵すことのできない永久の権利)【基本的人権】とは、全ての人が自分らしく生きられるよう、年齢や性別、障害のあるなしに関わらず、健康で文化的なくらしを送ること。3、平和主義(戦争の放棄、戦力不保持、国の交戦権の否認)【日本国憲法9条で制定】★この憲法は制定されてから74年経った今の私たち国民にとってきちんと守られているでしょうか。時の為政者による解釈でこの三原則の運用がゆがめられていると私は感じています。

★聖書には法律なる律法が記されています。それは定めと掟と法を示しています。★紀元前1250年ごろ、旧約聖書のモーセの時代です。モーセに率いられた出エジプトの際、律法が、神さまからモーセを通してイスラエルの人たちに与えられました。よく知られている十戒もその中のひとつです。★この律法の目的は神の意志による教えと戒めを忠実に守ることにあります。★しかしイスラエルの国は滅亡しバビロン捕囚の時代に、民は苦しみ、国の再建をどうすべきか願う中、律法をおろそかにしていたのです。そこで律法を守ろうと運動が高まるまでは良かったのですが、大事な内容が抜けてしまって、守れないような規則を付け加えてしまいました。★イエス・キリストの時代には、律法の研究者である律法学者や、パリサイ派と呼ばれる人たちが、律法の決まりをイスラエルの人たちに押しつけていました。それを御覧になったイエス・キリストは律法の大事な事を話してくださいました。★正義の実行と神への愛をおろそかにしているとイエス様は非難されました。(ルカによる福音書11:42)

★あるとき律法の専門家がイエスを試そうとして言った。『先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。』イエスは言われた。『心を尽くし、魂を尽くし思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』(マタイによる福音書22:35~39)協会共同訳

★イエス様の言葉は、実は旧約聖書(申命記6:5)からの引用ですから、律法学者も知っているはずですが、彼らの心にそのみ言葉は留まらず、行いが伴っていなかったと言えるでしょうか。★律法は決して旧いものではなく、むしろ今現代に生きるわたしたちにとっても大事な主のみ言葉です。それを心に留め愛を以って行動したいものです。

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