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「母の葬儀を通して」 泉美智子

  • kogabaptist
  • 2022年3月6日
  • 読了時間: 2分

3月1日、母が92歳で召されました。最後の3 年間は施設にお世話になりました。元気だった母も 90歳過ぎる頃から、できていたことができなくな り気力もだんだん失せていきました。コロナ感染状 況の中、直接には会えなくなり2回リモートとガラ ス越しで対面しました。少しずつ食べ物が入らなく なり入退院を繰り返していました。何度かの危機も 乗り越えてきましたが、施設において自然死(老衰) として天に召されました。地元にいる妹夫婦が看取 ってくれました。施設から斎場へと移されてからの 母との対面となりました。すっかりやせ細った母の 顔、体…。まさに与えられた命を全うした母でした。 葬儀は、弟妹の意向によってキリスト教式で、コ ロナのために家族(親族)葬で執り行うことにしまし たが、式が始まる前に、知らせを受けた(新聞のお くやみ欄を見て)人たちが次々に斎場に弔問に来て くださいました。その中の数人(私の高校時代の3 人の友だちも)は、会場の密に気を配りながら葬儀 に参加され、牧師の話に耳を傾けてくださいました。 キリスト教の土壌がほとんどない故郷で、今、母 の葬儀を通して、神道や仏教の死に対する考え方を 示し、イエス・キリストの十字架によるすべての人 のための福音が語られ、耳を傾けて聴いている人た ちがいるというこの現実が、50年前クリスチャン になっても、当時、田舎では公に表すことをためら っていた私には想像できなかったことでした。 信仰をいただいてから毎日、家族、両親のことを 祈り続け、そして何とかこの福音を聞く機会がない 人に届けたいという願いに神さまは長い年月をかけ て「この時に」至らせて下さったように思い感謝に あふれました。前夜式も告別式も何か温かい穏やか な神さまの愛に包まれているように感じました。終 わってから妹が、「心に沁みこんできた。よかった」 と何度も言っていました。親戚の者も「自分の時も (葬儀を)頼みたい」と…。 コロナになっての生前の母にとうとう会えなかっ たのですが、いつも「神さまの御心・最善がなりま すように。」と祈っていた祈りは確かに聞き届けら れたと主のみ名をほめたたえます。母も人生の旅路 を終え、魂のふるさとである神さまの元に帰り、ほ っとしているのではないかと思います。教会の皆さ まのお祈りが心強かったです。心から感謝いたしま す。ありがとうございました。

 
 
 

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