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「神の約束」 泉清隆

近代日本の中で、多くの人たちに影響を与えたクリスチャンに内村鑑三という人がいます。

 ある朝、内村鑑三が出かけるとき、幼い息子に「汽車のおもちゃを買ってきてあげよう」と約束しました。夕方になって家に帰ると、息子が玄関まで走って迎えに出ます。「お父さん、汽車のお土産は?」。ところが父、内村鑑三はすっかり忘れていたのです。「今日忙しくて、つい忘れていた」と言うと、息子は大きな声で「嘘つき」と言ったのです。父、内村鑑三は「親に向かってなんだ、その言い草は」とは言いませんでした。その言葉を聞くやいなや、父、内村鑑三は脱ぎかけていた靴を履き直し、四谷までおもちゃを買いに行ったそうです。

 どうしてそこまでしたんでしょうか。内村鑑三自身が、神の約束に生きていた人だったからでしょう。神の約束にすがって生きている内村鑑三は、もし約束が果たされないならどんな心境になるか、を容易に想像することができました。それで買いに行かずにはおれなかったと思います。

 聖書の内容は「神の約束の記録」です。神にうっかり忘れていましたはありません。神がした約束は必ず実行されるのです。

聖書と福音 https://biblegospel.org/から。

内村 鑑三(うちむら かんぞう1861年3月26日~1930年3月28日)は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。

「ウィキペディア」より

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