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共生社会を目指して                    泉清隆

入管法改悪法案が取り下げられ、今国会での廃案が決定しました。国会前シットイン、各地での学習会、署名運動、議員、弁護士の活動、マスコミの報道、市民の運動の実りです。千葉県市川八幡教会の吉高叶牧師が18日の国会前で、法案取り下げ直後に営まれたリレートークで発言した内容です。

「現在の日本の入管法、すなわち、出入国管理及び難民認定法は、そもそも植民地支配の時代に主に韓国・朝鮮人を差別し強制支配した外国人登録令(外登令)をそのままひきづっています。戦後も外国人を犯罪者予備軍として監視・管理した外国人登録法(外登法)の思想も流れ込んでいるものです。そこに、今日の奴隷就労とも言える技能実習生制度の促進の狙いと、難民認定せず排除する狙いを練り込んでいるのが現行入管法です。つまり「外国人差別支配、奴隷就労促進及び難民不認定法」と表現すべき法律です。まさしく、日本の外国人法制度は、外国人を、簡単に非正規滞在にしてしまう法制度です。外国人を見下し、いじめる法制度です。外国人の弱みにつけ込む法制度です。外国人たちを犯罪者に仕立て上げる法制度です。そして、外国人を病気にし、殺していく法制度です。こんな法制度環境の中で、私たちは、どうやって共に生きていくことができるでしょうか?今回の入管法改悪の目論見は砕かれました。でもウィシュマさんを殺した法律、すなわち現在の入管法はそのまま残ったままなのです。今回の「取り下げ」で安堵するのでなく、現行入管法を抜本的につくり直さねばならないのだと思います。その際に、国際基準に基づいて構想すべきです。国連人権規約、移住労働者の権利条約、国連難民条約に即して、抜本的な法制度の構築がなされる必要があります。

 キリスト教界は、すでに「外国人住民基本法」案を策定し、制定運動に取り組んできました。この働きを、さらに強めていかねばならないと思っています。キリスト教界もこれから一生懸命取り組んで参ります。共に生き、共に生かし合う社会の構築のために、これからも共同の歩みをどうぞよろしくお願いいたします。」

 古賀バプテスト教会はミッションステートメントで「すべての人に開かれ、すべての人と共にキリストの愛に学び、すべての人の平和をめざします。」と宣言しています。日本におられるすべての人たちと共に歩みたいものです。

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