top of page

土の器        泉清隆

  • kogabaptist
  • 2020年10月30日
  • 読了時間: 2分

聖書のこの「土の器」と訳されている言葉はどのような意味があるのか調べてみました。先ず、「土」はギリシア語ではostrákinosオストラキノス 粘土、聖霊の神殿、宮である、もろい、弱い人間の意味で用いられています。人は土のちりで造られました。(創世記2章7節)そして、「器」skeuosスケイオスは、焼き粘土で作られた陶器(粘土容器)を指します。粘土の壺は、メッセージ、契約書、遺言などを保管するものとして使用されました。また、液体を入れる容器。憐れみや怒りの器という意味もあるようです。英語のKJV聖書などは earthen vessels,となっていますが、vesselsは器ですが、血管も意味しています。聖書では「血は命」申命記12章23節と書かれていますが、その大事な命の器ということも思います。

 この聖書の時代はよく土の器の中に金や銀を入れてしまっておく風習があったのです。人間が地上に持っているこの体は丁度この土の器のようです。いろいろな弱さがあります。粗末で壊れやすいものです。本当に人間というものはもろいものです。不完全なものです。けれどもその中にイエス・キリストが入っているのです。イエス・キリストという宝が入っているのです。

わたしたちは外側の器を気にしやすいものです。「いいえ中身です。」と言っても気になるものです。でも土の器でよいのです。その中に尊い宝であるイエス・キリストが入っているという事です。イエス・キリストの香りが器の中から香るのです。器が香るのではありません。大事なことはその器の中に何が入っているかという事です。たとえ高価な器であっても中に泥が入っていたらその泥が臭います。ですから今入っているものを出して、空っぽにしてイエス・キリストを入れるのです。人は本当に器を嘆きます。こんな自分はいやです。そして失望したり、立ち止まったりひがんだりするのです。しかし、その器の中にイエス・キリストという宝が入っているのです。

 
 
 

Comments


Featured Posts
Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
 古賀バプテスト教会

811-3111

古賀市花見南2丁目27-45

​Telephone / Fax : ​092-942-2614

              

HP:URL   http://kogabaptist.wix.com/kogabaptist  


HP内聖書:日本聖書協会 新共同訳使用 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会 Executive Committee of The Common Bible Translation/(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

お問い合わせ

送信ありがとうございました

bottom of page