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聖霊を受けて (使徒言行録2:1~13)

  • 金子敬
  • 2015年5月23日
  • 読了時間: 2分

宗教に秀でた学者であり、またユダヤ議会の議員としても信望のあったニコデモが、ある夜、密かにイエスの許を訪ねたお話がヨハネ3章に記されています。あらゆる学問と名声を得ていても、自分の中になお足りないところがある、その空洞が、このお方によって埋められるのではないか、恐らく、それがイエスを訪ねた理由であったのでしょう。その時、イエスは彼に「はっきり言っておく。だれでも水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることができない。」(ヨハネ3:5)と告げられました。

私たちは自力で努力をします。学問を究め、知性の極みまで登ることを望みます。この努力こそが人を豊かにすると考えるからです。勿論、この努力は大切です。しかし、イエスはそれだけではない、別の道があることを示されたのです。水は手に入るが、霊は上から来る。自分で努力して進むだけでなく、上からの力を待ち望むこと、これが彼に欠けていたのです。

復活のイエスが、「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。」(使徒1:8a)と約束されると、弟子たちはその時をひたすら待ちました。本物の力は自分で作り出すものではなく、「受ける」ところにあるからです。しかも、自分の要求をいっぱいにして待つのではなく、自分の心を空っぽにして、上から(神から)与えられる賜物を祈りつつ待つのです。

そこに奇跡が起きます。上からの霊が降ったのです(使徒2章)。その結果、彼らは新しい言葉を語り始めます。「福音宣教」の幕開けです。彼らは相手に理解できる言語でイエス・キリストの十字架と復活を語り出します。それは神の愛の結実でもありました。「霊の結ぶ実は愛」(ガラテヤ5:22)とあります。教会は上からのものを受けて人々に届け始めました。「そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまでわたしの証人となる」(使徒1:8b)との約束が実現したのです。

聖霊降臨による新しい時代、正に「水と霊」によって「新生」する時代が到来しています。心を開き、「受け」の姿勢で上からのものを待つ人々に、神は今も新しい霊を注ぎ、愛の実を結ばせようとされているのです。

                                                    TK生

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