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神のシャロームを! (ローマの信徒への手紙8:18~22)

  • 金子敬
  • 2015年7月17日
  • 読了時間: 2分

聖書はその冒頭で神による天地創造を記し、「見よ、それは極めて良かった」と御自分の手の業を絶賛しています。実に全被造物は神の喜びとして創造されているとの宣言です。この「極めて良い」あり様こそが「神のシャローム(平和)」なのです。完全な調和、完全な喜び、完全な関係、「シャローム」との言葉にはそのような意味内容が包含されています。

ところが、このシャロームが破壊されたのです。それが創世記3章に記される人間の罪の物語です。人間は被造物としての範囲を超え、創造主の領域に手を伸ばし、禁断の木の実を口にしたのです。人間が超えてはならない一線を超えたとき、全被造物のバランスが崩れました。「お前のゆえに、土は呪われるものとなった」(創世記3:17)とある通りです。これは単に人類の始祖アダムのことではなく、神を無視し、隣人と自然を奪取し続け、罪の連鎖の中にある私たちの姿そのものであります。

使徒パウロは、和解の領域の中に全被造物をも包含して語ります。「被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます。被造物は虚無に服していますが、それは、自分の意志によるものではなく、服従させた方の意志によるものであり、同時に希望も持っています。つまり、被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:19~22)と。あたかも、今日の自然破壊や環境汚染を見通しているようです。神の子たち、即ち神のシャロームを知る者たちによって、この滅びへの隷属から贖い出してほしいとの呻きが聞こえてきます。

46億年かけて人類も生息できる優しい環境を整え、この中に生きるように造られた私たちです。しかし、人類は今も他の被造物を破壊し続けながら、これが文明だ、英知だと錯覚しているのです。今こそキリストによる和解を知る私たちは、全被造物の前に謙虚に赦しを乞い、優しい心で神のシャローム回復への希望を掲げて歩み出そうではありませんか。

                                                     TK生

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