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ひまわりの夏 マルコによる福音書5:1~20

  • 内山賢治
  • 2016年8月12日
  • 読了時間: 2分

「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことを真面目に書く」これは井上ひさし(1934~2010)の言葉ですが、福音書の著者の一人のマルコによる5章の物語に通じるものを感じました。夏休みから9月中旬までの50日間、ラジオ体操のお世話を続けて6年となります。そのラジオ体操の会場の公園にひまわりがおよそ200本咲いています。7月中旬から下旬は咲き誇っていました。大人の背丈を越えるひまわりは見事でした。ひまわりは「北九州市の花」ですが、八幡東区の祝町小学校PTAの方々が核となって「福島ひまわり里親プロジェクト」(注)に昨年から参加し、この公園にもひまわり畑ができています。祝町小学校PTAが購入した種子は夏に八幡の「里親」の下ですくすくと育てられて、秋に親元である福島に還します。還された種子は1年後に福島の各地でひまわりの種子が芽を出し大輪となります。大きく成長していくひまわりの姿を福島の方々は目の当たりにします。北九州からも「福島」が覚えられているという北九州と福島のまちの関係が生まれています。7月31日に一緒に歌った子ども讃美歌「きゅうこんのなかには」の一節の「いのちの終わりはいのちの始め」に意味の深さを感じました。福島と北九州は1300㌔の距離ですが、2600㌔の距離を往復するひまわりの種子を通じて復興への勇気が湧き、一方、北九州では復興への応援の一部分となっているのではないでしょうか。

「ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ <中略> にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬ へいわを へいわをかえせ」、難しいことを易しく、易しいことを深く峠三吉(1917~1953)は語りました。アジア・太平洋での戦争が終わり71年を経たひまわりの夏に、一人ひとりの様々な夏の振り返りがあることでしょう。人と人との心と思いが繋がり続けることを願う夏です。

注) 2011年3月11日の東日本大震災で福島県の障がい者施設も大きな影響を受けました。施設の作業所では仕事がなくなりました。2012年、海外からひまわりの種を購入してその袋詰めをし販売するプロジェクトが生まれました。全国の企業や学校は種子を福島から購入し、その地でひまわりを植え育て、秋には種を収穫します。収穫された種子を福島に送り、福島に届いた種子は福島県内の方々に無料配布されて翌年に県内の各地でひまわりが咲き、このひまわりが復興のシンボルとなっています。

                        古賀教会執事 内山賢次

 
 
 

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