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「無知」から救い出す御言葉の力 (ルカによる福音書 23:32~43節)

  • 金子敬
  • 2016年8月24日
  • 読了時間: 2分

「憎悪が、世界を覆い尽くしている。どうすれば、憎しみの連鎖を断ち切ることができるのか。その手がかりを与えてくれる2人の人物がいる。70年前、殺戮の最前線にいた日米2人の兵士である。“トラトラトラ””を打電した真珠湾攻撃隊の総指揮官、淵田美津雄。その後もラバウル、ミッドウェーを戦い、戦場の修羅場をくぐってきた淵田だが、1951年、キリスト教の洗礼を受け、アメリカに渡り、伝道者となった。淵田が回心したのは、ある人物との出会いがきっかけだった。元米陸軍の爆撃手、ジェイコブ・ディシェイザー、真珠湾への復讐心に燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に300発近くの焼夷弾を投下した。そのディシェイザーもまた戦後キリスト教の宣教師となり、日本に戻り、自分が爆撃した名古屋を拠点に全国で伝道活動を行った。戦争から4年後の冬、ふたりは運命の出会いを果たす。ディシェイザーの書いた布教活動の小冊子「私は日本の捕虜だった」を淵田が渋谷駅で偶然受け取ったのだ。以来ふたりは、人生をかけて贖罪と自省の旅を続ける。淵田はアメリカで、ディシェイザーは日本で。ふたりの物語は、「憎しみと報復の連鎖」に覆われた今の世界に、確かなメッセージとなるはずである。」

(NHKスペシャル「ふたりの贖罪」8月15日放映/公式サイトより)

放映によれば、ディシェイザーは名古屋空爆後、燃料補給で同盟国の中国本土に着陸。しかしそこは既に日本軍支配下であったため捕虜となる。不運に自暴自棄となる彼に聖書が手渡され、獄中で貪り読む。そしてついに一つの言葉に出合う。"Father, forgive them, for they do not know what they do."(父よ彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。ルカ23:34)である。この主イエスの圧倒的な言葉に、彼の憎悪に燃える復讐心は氷解。戦後彼は再び来日。宣教師として。一方、敗戦で魂を抜かれた淵田は渋谷駅前で手にした彼の小冊子に驚愕。彼もまた聖書を読み進み、同じ御言葉に心を支配されてクリスチャンとなった。その後、渡米し、伝道者となり、自らの贖罪の道を歩み始めた。二人は固い信仰の絆で結ばれ、「憎しみは無知から生まれる」と語り、自分の真の姿を見ようとしない無知にこそ悲劇の源がある、と伝えたのであった。本日の宣教準備に取り組み始めた時でもあったので、同じ御言葉への出遭いに驚かされている。

                                      TK生

 
 
 

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