心の中がいつも明るいように (エフェソの信徒への手紙 1章17~19節)
- 金子政彦
- 2016年9月6日
- 読了時間: 2分
旧約聖書創世記の1章に、天地創造の物語があります。神は、ご自分にかたどって人を創造されました。人の住む世界は、すべてのものが「極めて良かった」と神が言われるほどに調和した平和な世界でした。人は、神からエデンの園での役割と自由を与えられるのですが、禁止されていた善悪の知識の木からその実をとって食べてしまいます。人は、神から離れて生きる存在になりました。
皆さんは、童話「ピノキオの冒険」をご存知でしょう。ゼペット爺さんによって作られた操り人形のピノキオは、いたずら好きのわがままで、努力と勉強が大嫌い、うわべの魅力的な話にすぐだまされます。それでもピノキオは、周囲の人や動物たちとの関わりを通して、人が助け、助けられる存在であることを学びます。そして、彼をいつも見守っている妖精の約束「いい子でいたら、人間にしてあげる。」という言葉を信じて、行動するようになります。
神さまに「よい」といわれる人間になるためには、私たちはどうすればいいのでしょうか。善い行いを積み重ねることで、よい人間と認めてもらえるのでしょうか。聖書は、『ただイエス・キリストへの信仰によって義とされる。』(ガラテヤ2:16)といいます。神さまに「よい」とされるには、「行動」よりも先に、神さまに信頼する「心」が必要であるようです。
聖書は、『 (信仰によって)私たちの内にキリストが生きておられる。』(ガラテヤ2:20)といいます。不完全な私たちの心の中にイエスさまが住まれる、これは大変な約束です。心の中にイエスさまがおられ、私たちの自由な意思での主体的な判断に、み言葉をもって関わってくださるとすれば、私たちの行動も変わるでしょう。だからこそ私たちがまず、信仰に立ってその約束を信じることを最も大事なこととして勧めているのです。
古賀教会執事 金子政彦
Comments