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イエスの招きに応えて (ルカによる福音書5:1~11)

  • 金子敬
  • 2017年1月13日
  • 読了時間: 2分

ガリラヤ湖のほとりに石造りの小さな建物があります。ペトロ召命教会です。

多くの国々から来た様々な装いの人々が三々五々に岸辺に集い、その国の言葉で祈りを捧げ、讃美歌を口ずさんでいます。

湖に目を移すと、漁をしている小舟が目にとまります。30数年前に目にした穏やかなガリラヤ湖のこの景色は今もわたしの目に焼き付いています。

2000年前、この湖で一晩中漁をしていたペトロとアンデレ、ヤコブとヨハネは全く獲物が無いままに朝を迎え、失意の中に岸辺で網を繕っていました。

彼らは、その傍らで多くの人々がイエスを囲んでそのお話に耳を傾けていることにさえ気づかないほどに空虚な時の中にありました。

そこでイエスはペトロに声をかけ、彼の舟に乗りこみ、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。」と命じられたのです。ガリラヤ湖は彼ら漁師たちが知り尽くしている漁場です。「素人の先生に何が分かるか」と言うところでしょう。

しかし、彼らはこれに応えて沖に漕ぎ出し、命じられた通りに網を降ろしたのです。すると、次の瞬間、彼らは手ごたえを感じます。魚が掛かっている。しかもおびただしい量です。仲間のヤコブとヨハネの舟にも加勢を頼み、二艘の舟は獲れた魚の重みで沈みそうになるほどでした。

この先生は何者なのか!ペトロは恐れの念を抱き、イエスの足もとにひれ伏して「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と告白するのです。

しかし、イエスは「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師となる」と語りかけます。そこで彼らは「すべてを捨ててイエスに従った」とあります。

湖の中を知りつくす方、そして、罪深いわたしを知りつくす方、そのお方からの誘いに、彼らは自分が支配していた一切のものを手離し、主イエスに従う新しい歩みに踏み出したのでした。

「失意」を知る人、「繕うこと」を知る人、イエスが招かれた弟子の資質がここにあります。

そして、彼らは手離した物に比較しえない程に大いなるものを手に入れ、これを人々に分かち合う働きへと歩み始めたのです。

この招きは私たち一人一人への招きでもあるのではないでしょうか。

                                  TK生

 
 
 

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