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善をもって悪に勝つ (ローマの信徒への手紙13章1~7節)

  • 金子敬
  • 2017年2月3日
  • 読了時間: 2分

イギリスのヨーロッパ連合離脱、アメリカ大統領トランプ氏の出現、これらはみなその国の人々が投票によって選び取った結果です。

世界情勢は急激に変化し、日本もこれにどう向き合えるのか心配です。

ヘイトスピーチに見られる現象のように、理性や思考を停止させ、大衆と迎合して事を進めようとするポピュリズムがこの時代を覆っています。

パウロが歩んだ時代において、教会は超少数者集団であり、国家権力の前には全く無力でした。その教会がなぜ、世界に広まったのか?

それは事を起こすにあたって常に手段における倫理性を吟味し続けたからではないでしょうか。

今日、世界中の為政者は「平和」を掲げます。しかし、その平和を維持する手段は軍事力によるのです。そしてどの時代であれ、軍事力は持てば持つほどに制御しがたく、ついには使用してしまわざるを得ないのです。

日本に核武装を勧める死の商人さえ顔を現わしつつあります。これからしばらくは不安定な中に翻弄される時代が続きそうです。

しかしいつの時代でも、キリスト者の保有する誇りは「弱さ」であり、積極的武器は「愛」です。

主イエスはマタイ10:16で、「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」と言われました。

私たちは狼の群れの中に羊として遣わされた使者なのです。「狼vs熊」ではありません。

異なる人々を排除するために壁を築き、強大な軍事力を背景に自国第一主義を宣言し、一対一での交渉に引き込む、日本外交がこの手法に飲み込まれないよう切に願うところです。

狼に勝利するのは羊なのですから。

パウロは「善をもって悪に勝ちなさい」(ローマ12:21)と記しました。

本当に恐れるべきお方を恐れ、真の権威者に対して忠誠を尽くす、ここにキリスト者の生きる道があります。

悪しき時代に迎合せず、善に徹しようとする私たちにキリストも伴い、「勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と励まして下さっています。

今日も、このお方と共に、弱さと愛に身を置いて、勝利の道へと歩んで参りましょう。

                                  TK生

 
 
 

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