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隔ての壁を越えて

  • 2017年11月18日
  • 読了時間: 2分

イエスさまは、私たちに「敵を愛しなさい。」(ルカ6:27~)とい われます。

2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が起こりました。

当時の アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュは、「テロとの戦い」を表明し ました。これをもとに2003年3月、アメリカ合衆国はイラクに対して大量 破壊兵器を隠し持っているという疑惑を理由に、イラク戦争に踏み切りました。

ニューヨーク・クイーンズ地区に居住する住民は、白人(アングロサクソン) が3分の1以下で、過半数が黒人とアラブ、ヒスパニックとアジア系、あらゆ る民族がおり、あらゆる文化が混在しています。

この地区に、タウンゼント・ ハリス高校があります。この高校で2015年頃行われた授業の様子が記録に 残っています。

同時多発テロが起きたとき、生徒たちは5~6歳でした。

インタビュア「イラク戦争についてどう思う?」

少年A「最初は悪いイスラムをやっつけろと思っていました。」 インタビュア「今は?」

少年A「少なくともあの戦争は間違いだったと思っています。」

少女A「いい歳をした大人たちも間違えるということを、私たちは知りました。」

少女B「でも、今もアメリカでは、イスラム教徒に対しての差別は続いていま す。私は、今も怖くて、ヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭に巻く布)を人前で は巻けません。本当は、もう髪を見せてはいけない歳なのに。」

インタビュア「ご両親は?」

少女B「仕方がないとあきらめています。」

少年B「子どもの頃、僕は軍隊に入ろうと思っていました。でも今は悩んでい ます。」 インタビュア「なぜ?」

少年B「前はアメリカが正義だと思っていたもの。」

インタビュア「今は違うの?」

少年B「分からなくなった。」

少年C「僕も同じだ。」

少女C「憎しみに対して、憎しみで応えても、それが広がるだけよ。」 少年D「でもテロリストを放ってはおけない。」

少年E「そうだよな。」

少女D「どうしよう。」

少女E「知ることよ。私はみんなを知っている。みんなも私を知っている。じ ゃあ質問よ。私は怖い?」 みんなが首を横に振る。

少女E「私もみんなは怖くない。知っているもの。でも知らなければ怖い。今 のこの世界では、無知が最大の問題よ。宗教や言語や民族が違っても、中身は ほとんど変わらない。ほんの少しでいい。同じ人間だって気づくことができれ ば、きっとこんな時代は終わると思う。」

イエスさまがこの授業を参観されたとすれば、私たちに何といわれるでしょ うか。

 
 
 

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