top of page

奉教人の死

  • 泉清隆
  • 2018年9月21日
  • 読了時間: 2分

「苦役を 課せられて、か が み 込 み 彼 は 口 を 開かなか った。 屠 り 場 に 引かれる小 羊のよ う に 毛 を 刈る者の前に 物 を 言わない 羊のよ う に 彼 は 口 を 開かなか った。」 イザ ヤ書53 章 7 節 芥 川龍之介は 晩年、『奉 教 人 の死』(ほう きょぅ に んのし)とい う 小 説を書きました。 長 崎の教会「さんた・るちあ」に、「 ろおれんぞ」 とい う 美 少 年 がいました。 彼 は 自身の 素性を周囲 に 問われても、故郷は「はらいそ」(天国)、父は「で うす」(天主)と笑っ て 答えるのみでした が、その信 仰の 固さは教会の長 老 も 舌 を 巻 く ほどでした。しか し、この「 ろおんぞ」 が、娘に子を 宿したとい う か どで教会から破門され、 追 い 出されます。身 寄りの ない 彼はさまよい物乞い同 然 の生活をしていました。 しかし、信者からも 疎んじられても、信仰を 捨てる ことはありませんでした。 し ばらくしたある日、大 火 事が起きました。先の 母親 は気が狂わん ばかりに 火中にいる 赤子の助け を 求めます が、野次 馬たちはだれも 応じよ うとしなか ったのです。 するとどこからか、あの美 少年「 ろおれんぞ」 が 火の中に 飛 び 込んで 行き、 火だるまとなりな が ら 赤 子を助け出しました。 しかし 彼 は 死んでしま ったのです。 焼 けただれた 服の間から、女性の 胸 が 現れました。 彼は女性だ っ たのです。 初めから、 娘に子を 宿したことなど身に 覚え がなか ったのです。 「ろおれんぞ」は教会、修 道院で、一 切 の 弁 明 抜 きで 黙 っていのちを 捨てた 救い主イエス・キリスト の 話を知り、 自分もその教えに 従 ったのです。「 奉 教 人 の 死」イエス・キリストの教えに 奉じていのちを 捨てた 人 の 死です。 『奉 教 人 の死』(ほう きょうにんのし)は、 芥 川龍之 介 が1918年(大正7年)に 発 表した小 説 で 安 土 桃 山時代の長 崎 を舞台に、周囲 の誤解 と 偏 見から教会 を 追 放されたキリシ タ ン の 生き様を 表したものです。 佐藤彰著「心のビタ ミンA」を 参 考にしました

 
 
 

Comments


Featured Posts
Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
 古賀バプテスト教会

811-3111

古賀市花見南2丁目27-45

​Telephone / Fax : ​092-942-2614

              

HP:URL   http://kogabaptist.wix.com/kogabaptist  


HP内聖書:日本聖書協会 新共同訳使用 新共同訳:(c)共同訳聖書実行委員会 Executive Committee of The Common Bible Translation/(c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1987,1988

お問い合わせ

送信ありがとうございました

bottom of page