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「この人を見よ」 泉清隆

現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説で、パイロ

ットを目指していた主人公の女性の単独飛行訓練の

場面がありました。この時、着陸予定地は風が規定

より強く吹いていた為に着陸できずにいました。管

制塔からの指示は、まだ着陸したことのない別の飛

行場に着陸するようにとの指示でした。彼女はその

指示が出た時に、大変不安になりました。「どうし

よう。どうしたら...」と焦っていたその時に、イン

カム(無線連絡)で「右を見よ」という声が聞こえま

した。「えっ」と、言われた通りに右窓に目を向け

ると、そこには彼女の飛行機と並んで一緒に飛行し

ている教官の姿がありました。そして、教官の飛行

機が無事に着陸地まで導きました。

この場面の「右を見よ」という言葉から、聖書によ

く出てくる「見よ」、また「右」は神の位置を示し

ますので、「神を見よ」と置き換え感動しました。

「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこ

へ行っても、わたしはあなたを守り...」(創世記)

「見よ、神はわたしを助けてくださる。主はわたし

の魂を支えてくださる。」(詩編)

絶体絶命の中で「すると、長老の一人がわたしに言

った。『泣くな。見よ。ユダ族から出た獅子、ダビ

デのひこばえ(イエス・キリスト)が勝利を得たの

で、七つの封印を開いて、その巻物を開くことがで

きる。』」(ヨハネの黙示録)



そして新生讃美歌205「まぶねの中に」では

全節「この人を見よ」と歌われています。

3節すべてのものを与えしすえ

死のほかなにもむくいられで

十字架のうえにあげられつつ

敵をゆるししこの人を見よ

Text ©由木康(JASRAC)

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