「ただ神にのみ栄光」 泉清隆
女性会機関誌「世の光」に日本バプテスト連盟医療
団牧師・チャプレンの宮川裕美子さんが「いのちをみつ
めて」という文章を書かれていました。題は「SDG」の心
であゆむです。
最初に「SDGS」(持続可能な開発目標 Sustaina
ble Development Goals)という言葉から思い起こさ
れるものとして、エピソードを紹介されています。
それは医療団の病院や老人保健施設ではお昼の礼
拝の時間があり、現在はチャプレンと牧師室のスタッフが
交代でお昼の礼拝を担当しています。奏楽者でもある牧
師室スタッフのDさんは、自分の担当の日は「音楽の礼
拝」として、宗教曲や賛美歌から編曲された曲について
紹人し、オルガンの演奏をささげてくれます。
ある日、病院での音楽の礼拝で、Dさんがヨハン・セバ
スティアン・バッハのフランス組曲の中から一曲を紹介し
てくれた時、バッハが作曲した自筆譜の最後に「SDG」
とサインしていたことを教えてくれました。「SDGS」なら
ぬ「SDG」です。これはラテン語のソリ デオ グロリア(S
oli Deo Gloria)、「ただ神にのみ栄光」という意味の
言葉です。
先日の聖書の学びと祈り会での分かち合いで、中東
の戦争についての事柄が分かち合われました。正義の
主張、権利の主張、自己主張になっては争いは解決に向
かわないことを教えられました。自分の主張を聖書の言
葉で主張することは慎重である必要があります。あくま
で聖書を共に読むことができるように、神のお心を共に
聞き取っていくことだと思います。
今回、頂いたオルガンにも「Soli Deo Gloria」と書
いてあります。この楽器もただ神に栄光のために用いら
れますように。
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