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「バプテスト教会を考える~連盟70年史から~」 内山賢次

「教会形成に役立つ70年史」として編纂(2018年)された

『バプテスト連盟70年史』は☆「戦時体制の中での教会の

姿を検証し、成立に至る経緯から今日までの伝道方針・

計画と諸課題などを検証、考察が加えられた歴史の記録」

(P3)です。☆連盟理事長の重責を果たされた古賀教会員

の金子純雄さんは第2章「自立と協力伝道の内実を求めて

(1971年~1998年)」を執筆されています。☆全文を詳細に

読み込んでいませんが、執筆者の意図を損なわずに一部

分を省略して抜粋しています。

★バプテスト教会形成は特定モデルを再現ではなく、常に

聖書の本質に照らし合わせ時代に相応しい福音理解(教

会のあり方)を希求し続ける途上にあり続けること。p382

★バプテスト教会は「身分」は存在せず、牧師は教会総会

で働きを委託される「職分」である。p387

★信仰は家族単位ではなく「個人」であり、召命・献身も夫

婦や家族によるのではなく、「一人ひとり」が神の前に立つこ

とである。個人(主体的信仰者)によってバプテスト教会は形

成される。夫(牧師)が牧師であることを根拠とする「牧師夫

人」という身分・職分は存在しない。P387

★連盟70年の歩みから性差別の歴史を悔い改める声明/

2027年から時代の価値観に迎合した聖書解釈や献身理

解などで、批判的考察がないまま組織的・構造的性差別

《女性が男性の後ろに下がる態度を美徳とし、幼児教育

や音楽などの働きこそ女性が活躍できる領域と見なす意

識を強化など》が容認されてきたのが事実である。P391

★連盟は共通の信仰告白を有さない。他教団に見られる

教憲教規を持たない。信仰告白と教会規則は各個教会

が個別に有し、委ねられている。こんにちでは聖書理解、教

理理解、礼典理解も各教会の歴史や形成プロセスによっ

て多種多様<転入者の再バプテスマの必須も大多数の

教会で継承されていない、主の晩餐のオープン/クローズ

など>である。P422

★聖書の読み方も聖書無謬理解に立つ教会、史的批判

的聖書学の成果を踏まえて聖書を読む教会もある、それが

今日の連盟である。P422

★超高齢社会を生きる今日の教会に問われているのは衰えや

弱さの中に顕れる主イエスの福音の光を見上げ、共に生きるた

めに始めた協力伝道ではなかったかを再認識すべきだ。近

年、広域にまたがって引き起こされる自然災害に直面しその教

会も被災教会・被災者となり得るし、被災現地支援に地域を

超えて連帯していく必要に招かれている。P424

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