「土の器」 《ただ他者と生きよ》 内山賢次
Ⅰ
あなたはどこにいるのか
あなたはどこに立つのか
あなたは誰と生きるのか
見よ、あなたは見えるか
見よ、あなたは見ているか
あなたの友は誰か
助けは貧者に苦しむ人々にこそある
救いは貧しき者に苦しんでいる人々にある
救われるのは貧しくさせられている人々だ
イエスは十字架に釘打ちされたまま
助けはあると叫んだ
そこに信をおく
これキリスト者と呼ぶ。
Ⅱ
神はイエスをこの世に派遣した
少年イエスは賢くユダヤ人の一人として律法を学んだ
ユダヤ社会で律法で生活をしている人を見た
律法を解釈している人がいた
ユダヤ教の祭儀を取り仕切る人をみた
議員たちや領主がいた
日雇いの働き人がいた
奴隷がいた
ローマ帝国からの総督が軍隊を駐留した
身分があり階級があった
支配があり他の民(族)が軽蔑された村々があった。
Ⅲ
わたしは公正だ
わたしは人の生活を助ける人を助ける
生活はみな同じだ
命はみな同じだ。
Ⅳ
あなたはどこに立っているか
こころを傾けよ
見よ、あなたは見えるか
見よ、あなたは見ているか
あなたの友は誰か
わたしについてくるか
問え、聞け、応えよ。
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