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「意味ある人生」 泉清隆

「ターン・ターン・ターン」(Turn! Turn! Turn!

(To Everything There Is a Season)は、ピート・シー

ガーが旧約聖書「コヘレトの言葉」第3章をもとに

して書いた楽曲で、フォーク・グループのザ・ライ

ムライターズが1962年に発表した後、ザ・バーズの

カバー・バージョンが全米1位を記録しました。歌

詞のほとんどは、旧約聖書の『コヘレトの言葉』の

欽定訳(King James Version)からとられています。

しかしシーガーが曲の締めくくりにコヘレトの言葉

3章8節のところに、「平和の時。誓って言うが遅

すぎることはない(A time for peace, I swear it's not

too late )」という言葉を付け加えたことでこの曲は

反戦歌として受け入れられ、フォーク歌手の間に浸

透していきました。1965年12月4日~12月18日にか

けて Billboard Hot 100(ヒット曲の順位)で3週連続

1位を記録しています。私はその時代は意味も分か

らず聞いていました。

このコヘレトの言葉とは「集まっている者」とい

う意味で、集会で教える教師、非常に思慮深い指導

者。また知恵の言葉を集めて、学び、知恵を得た者

を指しています。

3章11節「神はすべてを時宜にかなうように造

り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それで

もなお、神のなさる業を始めから終りまで見極める

ことは許されていない。」

1章2節「コヘレトは言う。なんという空しさ

なんという空しさ、すべては空しい。」口語訳「伝

道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。」

新しい共同訳聖書も「空の空」と訳されていますが、

非常にむなしい響きをもっています。この「空」は

旧約聖書の原語のヘブライ語で最上級を表す言葉が

用いられています。ですから、全くもって虚しいと

いうことになります。旧約聖書の中のこの「空しい」

という言葉の半分はこのコヘレトの言葉で用いられ

ています。聖書ではこの「空」は否定で使われてい

ます。そして何も確かな基盤をもっていないところ

ではすべて空である、空しいといっています。

3節からは「太陽の下、人は労苦するが すべての労

苦も何になろう。(その身になんの益があるか)。一代

過ぎればまた一代が起こり 永遠に耐えるのは大地。

日は昇り、日は沈み あえぎ戻り、また昇る。風は南

に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き 風はただ巡り

つつ、吹き続ける。…」

しかし、イエス・キリストの神にあっては、私たち

の人生はどのようなものでありましても、決して空し

いことはありません。

「主にあっては、あなたがたの労苦は無駄になること

はないと、あなたがたは知っているからである」

コリントの信徒への手紙①15章58節後半

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