「抱きしめる神の愛」 泉清隆
高濱正伸さんの書いた「おやくそくえほん」というのがあります。「花まる学習会」という塾の代表です。この塾は大人になった時、メシが食える人間になるというのを目標にしている塾です。一人前に自立するために、人間関係を結べる大人になるということが大切だということで、この絵本には他の人といい関係を作るためのルールを42にまとめています。最初に出てくるのは、「なにかしてもらったら、ありがとうといおう。」です。「友だちや先生だけではなく、お父さんやお母さんにもちゃんといおう、ありがとうっていう言葉は言った人も言われた人も笑顔になる言葉だよ。しかも何回言っても、くどくならない言葉なんだよ。」次に挙げられているのは、「何かしてしまった時には、ごめんなさいって言ってあやまろう。素直にあやまるのはとってもむずかしいね。大人でもできない人がいるよ。たとい悪気がなくても何かこわしてしまったら、ちゃんとあやまろう。こわされた人はかなしい気持ちでいるからです。」それから「いやなことをされたら、だまっていないで、いやっと言おう。友だちとの関係は大事だけれど、自分の心を守ることはもっと大事なことなんだ。それにいやってはっきり言われてみて、初めて、あ〜これはいやなことだったんだと気づく友だちもいるかもしれないよ。人ははっきり言われないとなかなか気がつかないものなんだよ。」この42のルールブックの一番最後は、「自分のことを好きでいよう。」です。「でも自分のことが好きか嫌いかよくわからなくなってしまった時には、どうしたらいいんだろう。そんな時には、お父さんお母さんに、ぎゅっとしてもらおう。」とあります。人は自分を大切にするためには、自分以外の人から愛されるという経験がとても大事です。他の誰かから評価されたり、認められたり、何より愛されることによって初めて自分を受け入れることができるからです。
子どもにとって自分を受け入れてくれる存在は保護者です。しかしその保護者が自分を愛することができなくなり、自分自身を受け入れることができなくなってしまった時にはどうしたら良いでしょうか。魂の親にぎゅっとしてもらうことが一番です。魂の親、神の愛イエス・キリストの愛があります。聖書は一貫してこのことが書かれています。
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