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「教会学校月間によせて」 杉本みぎわ

今年度の教会学校月間では、昨年度出来上がった

「古賀教会の信仰告白」を教会員皆で改めて読み返

し、バプテストの教会形成について学びを深めるこ

とになりました。私自身初めて教育委員をお引き受

けし、そもそもバプテストにおける教会学校とは何

か、を学ぶ良い機会になると思っています。

私が幼少期の頃は、まだ日曜学校と言って、聖日

の礼拝の前に子供たちのための聖書の学びの時間と

して位置づけられていたように思います。聖書のお

話を聞き、子供讃美歌を歌い、聖句の書かれたカー

ドをもらってスクラップブックに収めるのが楽しみ

で、皆勤賞のご褒美をもらうのも楽しみでした。

子どもの宗教的情操教育、道徳教育とみなされて

いた日曜学校は、戦後いち早く更新され、宗教教育

からキリスト教教育へ、また教会の教育的使命を担

う教会学校へと進められていきました。1947年に西

南学院バプテスト教会で日本バプテスト連盟が結成

され、その翌年に伝道部、教育部、社会部、出版部、

婦人部、学校部が組織され、さらに1949年に「教育

部」が「教会学校部」に改称され、本格的な教会学

校活動が始まりました。ひとつの教派に「教会学校

部」を組織して、全年齢層を対象とする教会学校の

形成へと踏み出したのは、諸教派の中で日本バプテ

スト連盟がその先駆けとなって取り組んだ出来事、

と故岡村正二先生(元志村教会牧師)が「バプテスト

教会の形成と教会学校」というエッセイで書かれて

います。長く連盟教会学校主事としても務められた

岡村先生のエッセイには、教会学校がバプテストの

教会形成にとっていかに重要なものであるか、とう

ことが熱く語られており、中でも平常伝道の場とし

ての教会学校を大切にしてきたバプテストの歴史を

改めて知らされます。「教会学校が平常伝道という

ことにおいて絶えず外に向かって働き続けるとき、

教会もまた、この世に希望を指し示す場であり続け

るであろう。…我々は教会学校のクラスを、顔なじ

みの教会員同士の自己満足の場とならせない」「教

会学校の基本的な機能を聖書研究と平常伝道にある

として、もっと積極的に取り組んでいかなければな

らないが、それが世俗主義的な世への明白な挑戦で

あると同時に、世の人々の苦悩を責任をもって担っ

ていく姿勢において貫かれなければならないことを

確認すべきである」という厳しくも熱いメッセージ

が心に響きました。

先日の古賀教会の信徒会において、教会学校と信徒

会の開催時間について、教会員の方々からいろいろな

ご意見がありました。教会員同士の交わりや、教会運

営に対する責任感、また新来者を迎え入れることの大

切さ、どちらも同様に大切であり、優劣はありません。

むしろこのように意見を交わせることが、古賀教会の

すばらしさでもあると思います。私自身、いくつかの

教会に所属してきましたが、毎月信徒会を設けている

教会は初めてです。この素晴らしい取り組みを大切に

しつつ、しかし教会形成の年齢構造の変化、社会情勢

の変化等も勘案しつつ、常に教会にとって大切なこと

は何か、を共に考え学び合いつつ、歩むことができれ

ばと思います。

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