「沖縄の心」 泉清隆
平良修牧師の著書「沖縄にこだわりつづけて」に
「沖縄の心」について書いてありました。
「平和に生きたい」「人間らしく生きたい」「沖縄
人らしく生きたい」これは、日本国憲法の「平和主
義」「人権尊重主義」「主権在民主義」...自治の基本
理念と繋がるものです。
「平和に生きたい」という事は更に「戦争をした
くない」「殺したくない」「殺されたくない」という
ことです。
「人間らしく生きたい」これは日本政府から沖縄
は植民地的扱いを受けてきましたし、今も受けてい
るということです。
そして、最後に「沖縄人らしく生きる」。沖縄の
人々は、自分の生き方を自分で決める自由を持つこ
とができない状況です。
つまるところは「沖縄の心」を生きていくことは、
国家としての日本を相対化することだということで
す。それは日本国家は沖縄を利用しなければ成り立
たない弱点を隠し持っている弱い国家に過ぎないの
です。沖縄は日本国家に振り回されているように見
えて、実は日本を動かす軸です。この自己認識が「沖
縄の心」の核(コア)である。と平良修牧師はいわれ
ます。
沖縄の現状はなかなか変りません。しかし、諦め
てはならない、屈してはならない、絶望したらいけ
ないと、イエス・キリストが気を落とさず、失望せ
ずに取り組んでいくことを励ますためにたとえ話を
しています。(ルカによる福音書18:1~8)神を
畏れず人を人とも思わない裁判官がいて、ひとりの
弱い立場の人の訴えがあります。「正しい判断をし
てください。守ってください。」との願いに裁判官
は最初は取り合おうとしなかったのですが、なんと
人を人とも思わない裁判官が正しい裁判をしてくれ
たという驚くべき話です。まして神は、昼も夜も叫
び続けている人たちのために正しい判断、裁判を行
わずにいつまでも放っておかれることがあるでしょ
うか。神は速やかに裁いてくださる、擁護されるの
です。共に祈り続けていきましょう。
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