み言葉は確かな裏付け 木村憲子
★「人間は『考える葦』と述べた17世紀の思想家パ
スカルのことば。自然のなかで最も弱い植物のよう
な存在だというのが前提になっている。しかし人類
が環境破壊の暴力を振るっている以上、『葦』は身
分の詐称かもしれない。『考える』ほうはどうか。
自然からはみ出してしまった人間であるが、それで
も人間を止めることはできない。自分に何が出来る
か、考え続けるしかない。」(2022.9.27朝日新聞天
声人語より抜粋)★それはその通りだと思います。
この考えることはとても大事と思う反面、考えるだ
けで止まっていてもいいのか、いや、そうではない
のでは。そこに行動が伴うことはさらに重要な要素
と思うのです。★ウエルカムメッセージで紹介した
上杉鷹山の「為せば成るな為さねばならぬ何事も
成らぬは人の為さぬ成り」、この言葉は、通常の政
務についてではなく、教育についての指示に添えら
れた言葉と、説明がありました。鷹山の人なりを知
ると、とても魅力的な方と知りました。人柄は、誠
意にあふれ、感謝を忘れず謙虚な人物であったと、
同時に優れた行動には学問に基づく確かな裏付けが
あったと書かれていました。だから人々の心を引き
付けて様々な改革も行なえたのだと思います。★内
村鑑三(キリスト教思想家・聖書学者)が著書に『代
表的日本人』の一人に上杉鷹山を紹介しています。
だからなのか、第35代アメリカ合衆国大統領にジョ
ン・F・ケネディが1961年に就任した際に、日本の
記者団に「日本でいちばん尊敬する人物」を聞かれ
た時すぐに鷹山の名前を挙げたとの逸話がありま
す。★鷹山の学問が確かな裏付けとなった、と考え
た時に、私たちには聖書がある。特に福音書には何
よりイエスさまのみ言葉がある。イエス・キリスト
こそが、私たちへ確かな裏付けが示されているお方
です。★今回、私はヤコブの手紙に引き付けられる
ものを感じました。何よりヤコブはイエスさまの肉
親なる兄弟であることも大きな要因かもしれませ
ん。また、沢山のみ言葉を学び心に受け止めました。
★ヤコブの手紙1:21-22「御言葉はあなたがたの魂
を救うことができます。み言葉を行う人になりなさ
い。」5:13「あなたがたの中に苦しんでいる人があれば、
祈りなさい。喜んでいる人があれば、賛美の歌を歌い
なさい。」★紙面の都合上思いを全部書き記すことがで
きませんが、ヤコブが記した手紙の最後は、互い忍耐
を持ち、互いのために祈り合うようにと教えられてい
ます。ヤコブはイエス様ご自身が歩まれた行動や言葉
を見つめてきて、生きた信仰となるために確かな裏付
けとなる手紙を書いたのだと私には思えるのです。な
らば、私も生きた信仰を歩みたいと願うのです。
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