「神の作品として」 エフェソの信徒への手紙2章1~10節
エフェソの信徒への手紙」は「手紙の女王」と言われているほど、信仰的に、神学的に、文学的にも優れています。その中心テーマはキリストの体なる教会として、私たちが神の恵みを受けるにふさわしい生き方をすることを教えています。神さまに望まれる生き方とは何でしょうか。...
「救い」をもたらす信仰 (マルコによる福音書5章25~34節)
「あなたの信仰があなたを救った」(マルコ5:34)との主イエスのお言葉は、読む者の心を動かし、「わたしの信仰」との比較の中に新たな問いを投げかけます。「はたして、わたしの信仰はわたしを救うのだろうか」と。確かに、マルコ5:25以下に記される、12年間も身体的苦痛と社会的差別...
祝福の継承責任 (創世記13章8~18節) 金子敬
土地は誰のものでしょうか?親から受け継いたから私の財産でしょうか?固定資産税を納めますから国家のものでしょうか?土地を巡っては遺産相続から領有権の主張まで古今東西、争いが絶えません。 しかし、聖書には天地万物は神の被造物であると記されています。従って、この大地もそこにある全...
「今、心寄せる選択」 ルカによる福音書12章22~34節
今日は何の日? 7月10日は参議院選挙の投票日です。今回の選挙から18歳以上の方から投票が出来ます。投票権を持っている方は、決して棄権はしないで国民の権利として行使しましょう。今回の選挙の行く末で、憲法を改正して戦争ができる国として進むのか、それとも「殺さない、殺されない、...
聞け、すべての民よ (申命記6章4~9節)
教会学校の教案誌「聖書教育」には週ごとの学びの最初に「おはなし」が記されています。この執筆者に企救教会の原田牧師が立たれる場合は、必ず「シェマー、シェマー、聞きなさい。聖書のお話聞きなさい。」でお話しが始まります。物語ることを大切にされているようです。...
「愛」はこうして届けられた (ローマの信徒への手紙3章19~26節)
先週の礼拝で、「なくてはならないものは」と題してシャフナー先生(西南学院大学学長)からメッセージをいただきました。その答えは「愛」、しかも、イエスさまにおいて現わされた「ギブ&ギブの愛」であると示されました。「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたし...
他者を知ること フィリピの信徒への手紙3章8~9節
「福音」とは「良き知らせ」と言い換えられる言葉で、「神の救い」・「イエス・キリストの救い」を示すと言われます。聖書には「福音は信じるものすべてに救いをもたらす神の力」(ローマ1:16)であり、また教会は「キリストの体」(Ⅰコリント12:27)と表現されます。福音宣教は教会の...
甘い果実の誘惑 (創世記2章15~17節、3章1~9節)
選挙が近づくと有権者は「欲望」を試されます。それはもっぱら「お金」「豊かさ」という魅力的な果実であり、その香りはすべての思考を一時停止させます。確かに、選挙後になればそれが「票」を集めるための手段であったのだと知らされ、地団駄を踏むということになりましょう。これらの果実は、...
「聖霊が降る場所」 使徒言行録2章14~33節
イエス様は復活して40日間弟子たちと共に過ごしましたが、天に昇られて行きました。そして弟子たちがひとつになって祈っているところに、約束の「聖霊」が降ったのです。 聖霊とは一体何でしょうか。聖霊とは英語で「HOLY SPIRIT」と言いますが、このスピリットは聖なるものなの...
「自由と愛」を解く座標軸 (ガラテヤの信徒への手紙 5章16~26節)
「ヘイトスピーチ」法案がようやく日の目を見ることとなりました。これにより、特定の民族や人種を標的にした暴言・デモが「犯罪」として扱われるようになります。一方、これに対しては、「表現の自由」が抑制されるとして、法律化に反対する人々もありました。自由の線引きは難しいところですが...